散策コース
名古屋市天白区内で、面白い散策コースを見つけました。 天白区の植田八幡宮から、山の頂にある稲葉山公園へ至る道です。- 植田八幡宮
- 植田八幡宮古墳
- 植田城址
- 稲葉山公園
ルート地図
散策路の地図については、名古屋市のHPに紹介されていますので、こちらを参照してください。↑クリックすると、地図を開きます。
参考URL:史跡散策路「清流と神社・寺院コース」
植田八幡宮の周辺
植田八幡宮
植田八幡宮は、大型古墳の上にまつられているとのことです。 現在は、古墳の痕跡がわずかに残っているだけです。境内は広く、立派な本殿、巨大な石の灯篭なども備えています。
また、大正天皇が皇太子だった明治41年に、愛馬「藤園」に御乗馬になった跡の記念碑も建っています。
植田八幡宮古墳は、尾張氏の墳墓?
植田八幡宮古墳は1,500年以上前につくられたもので、全長80メートルの大型の前方後円墳です。 熱田区にある白鳥古墳よりも大きいので、古代の尾張氏の墳墓といえるかもしれません。「天白区の歴史」という本には、被葬者は尾張針名根命ではないかと書かれています。 尾張針名根命は、ヤマトタケルの副将軍で熱田神宮にも祭られている「建稲種命」の孫にあたり、天白区平針の針名神社に祭られています。
植田城址
植田八幡宮の近くに、500年ほど昔の植田城址があるということですが、民家になっていました。参考URL:植田城と横地権蔵屋敷と植田八幡宮
稲葉山公園の周辺
3つの山寺
植田八幡宮から稲葉山公園は、それほど離れていません。 栄久寺、泉称寺、全久寺という3つのお寺が、稲葉山の斜面にあります。 3つのお寺は、現在の飯田街道(姫街道とも平針街道ともいう)沿いに建っていたものの、天白川の氾濫を避けるために、200年ほど前の江戸時代に、現在の稲葉山公園の山麓の斜面に移転したとのことです(実際に寛政年間の古い地図を見ると移転したことが分かります)。栄久寺、泉称寺、全久寺の一帯は、名古屋市内にもかかわらず、どこか山寺の雰囲気があります。歩いて回ると、かなりの運動になると思います。
栄久寺へ上る道。境内から、天白区内を眺めることができます。
参考URL:福田山 全久寺
稲葉山公園の山頂
3つのお寺を過ぎ、さらに山の上の方へ向かって登ると、稲葉山公園の山頂へ続く小道があります。 数分ほどで山頂にたどり着けます。史跡はありませんが、眺めがなかなか良い具合です。
左側に東山のタワーが見える
夜景スポット
どうやら、稲葉山公園の山頂は、天白区内で有数の夜景スポットのようです。 ただ、周辺には駐車場がないので、車内から鑑賞することはできず、また夜の21時には照明が消えるとのことです。参考URL:稲葉山公園 愛知県名古屋市の夜景
稲葉山公園の名前の由来
金華山の旧名称との関係?
稲葉山公園の名前の由来を調べてみましたが、分かりませんでした。 まったくの推測ですが、岐阜市の金華山の旧名称が稲葉山ですので、雰囲気が似ているということで、そこから借りてきたかもしれません。岐阜市の金華山も、夜景スポットとして人気ですし、眺めが良いだけでなく、麓に城主の居住地があるのも似ています。江戸時代までは秋葉山と呼ばれていた
「稲葉山」と呼ばれる以前には、別の名前がありました。寛政年間(江戸時代)の古い地図を見たら、稲葉山公園のあるところは「秋葉山」と書かれています。しかし、ここから2キロほど東の平針にも、秋葉山という小さな山があります。また、かつてこの近くに権現山という標高73メートルの山があって、それがこの界隈で一番高い山だったようですが、現在は天白高校や宅地になっています。
ちなみに、江戸時代まで、植田川は高針川と呼ばれていました。
Google Map
大きな地図で見る