境内は、明治時代の歌舞伎の名優・中村宗十郎の出生地にもなっています。
- 笹社(笹宮社)
- 南楠社
- 天王社
- 秋葉社
- 中村宗十郎出生地跡
笹社(笹宮社)
笹社は、伝馬町にある鈴之御前社がかつて鎮座していた場所にあります。 祭神は鈴之御前社と同じアメノウズメです。例祭
笹社の例祭では、笹にお福の面をつけたものを参拝者に授けた、とのことです。 笹宮社とも称されます。参考>熱田区の旧精進川(新堀川)周辺の史跡
南楠社
同じ境内の中に、南楠社という社があります。南楠社は、熱田神宮の境外末社です。
ミヤズヒメが草薙剣を熱田で祀るために氷上の地から来た際、楠の下で休んだという伝説があるそうです。
看板によると、南楠社は熱田神宮別宮と御同前とあります。 熱田神宮の境内にある「楠御前社」と同じ祭神でしょうか。
天王社
天王社は熱田神宮内にある南新宮社(みなみしんぐうしゃ)の末社です。スサノオを祀っています。
熱田神宮の南新宮社は、近世以前は、牛頭天王(ごずてんのう)を祀る神社として知られ、「天王社」とも呼ばれていました。津島神社の勧請ともいわれます。
看板の順番通りですと、一番左の社です。
秋葉社
秋葉社ではカグツチを祀っています。看板の順番通りですと、右から3番目の社になります。
中村宗十郎出生地跡
名古屋出身の明治時代の歌舞伎の名優・中村宗十郎(なかむらそうじゅうろう)の出生地は、笹宮社の境内にあります。上手宗十郎とも称される
中村宗十郎は、大阪で活躍し、「名人延若、上手宗十郎、業物右團次」と呼ばれたそうです。 延若、宗十郎、右團次の頭文字をあわせて、「延宗右」とも称され、人気を集めました。歌舞伎役者の名跡のなかで最も権威のある市川団十郎と同等の待遇を受けていたそうですから、その人気ぶりが伺えます。