徳川家康ゆかりの地に注目
NHKで2023年1月からスタートした大河ドラマ「どうする家康」が、インターネットニュースやSNS上でも話題となっています。それに伴い、「どうする家康」の舞台になった徳川家康ゆかりの地も注目を集めています。
名古屋市が舞台
第1回「どうする桶狭間(1月8日放送)」では、織田信長と敵対関係にあった青年時代の家康・松平元康が描かれています。その舞台となったのは、当ブログで取り上げている名古屋市です。
というわけで、少々マニアックな? 徳川家康ゆかりの史跡を紹介したいと思います。
大高城
大河ドラマ「どうする家康」の第1回、第2回で舞台となったのは、名古屋市緑区の大高城です。当時の建物などはありませんが、本丸・二の丸などは今も残っており、わずかに当時の面影を偲ぶことができます。
大河ドラマの制作スタッフも大高城に訪れてインスピレーションをもらったそうです。
訪問した感想
大高城は、人も少なく、いかにも古城という雰囲気です。古い民家や細い路地の中にある、小高い丘といった趣です。
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加藤図書屋敷跡(徳川家康幼時幽居地)
家康は、竹千代という名前だった幼少時に、織田家の人質として、名古屋にやって来ました。竹千代が幽閉されていた屋敷の跡が、名古屋市熱田区に残っています。
ここで織田信長と出会っていたかもしれません。
訪問した感想
加藤図書屋敷跡は、 現在は民家と駐車場だけがあり、当時を偲ぶものは何も残っていません。東海道唯一の海路「七里の渡し(宮の渡し)」の近くにあり、旧東海道が付近を走っています。
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※現在は立て札は撤去されているとのことです。
大須・万松寺
竹千代は、加藤図書屋敷跡に幽閉された後に、織田家の菩提寺・万松寺に移されています。万松寺は、現在は名古屋最大の繁華街・大須の真ん中にあり、有名なお寺です。
しかし当時は、別の場所にあったようです。
大須よりも北の、名古屋城の二の丸辺りにあったようです。
大須へ遊びに行く際に、立ち寄って歴史に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。
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笠寺観音
織田勢と今川勢の間で、竹千代の人質交換が行われたのが、名古屋市南区の笠寺観音です。織田信長の兄の織田信広は、駿河の今川勢の捕虜となっていました。
そこで、竹千代と織田信広の人質交換が行われて、竹千代は今川側へと送られることになりました。
その後、竹千代は今川家の人質となり、駿河で11年間を過ごすことになります。
笠寺観音の境内に、石像が建立されています。
笠寺観音は見どころの多いお寺で、おすすめの歴史スポットです。
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小幡城跡
1584年の小牧・長久手の戦いの時に、家康は小幡城に入城して、秀吉の軍勢と一時的に対峙したといわれています。小幡城跡は、名古屋市守山区にあり、現在は住宅地となっているようです。
名古屋城
日本初の国宝に指定された天下の名城・名古屋城は、徳川家康が九男の義直のために築城したお城です。2018年には、本丸御殿が完成して、大きな話題となりました。
実際に名古屋城に行ってみると、石垣やお堀の大きさに圧倒されます。
徳川美術館
徳川美術館は、1935年に開設された有名な美術館です。徳川家康の遺品や、尾張徳川家の美術品などを多数収蔵しています。
ここでも家康の足跡を偲ぶことができます。
2023年は、大河ドラマ「どうする家康」の特集展示が行われるとのことです。
というわけで、好評のNHK大河ドラマ「どうする家康」の舞台となった大高城をはじめ家康ゆかりの史跡を紹介してみました。