意欲作
「徳川宗春〈江戸〉を超えた先見力」という著作を読みました。2013/12に発売されたもので、中日新聞にも何度か紹介されていました。徳川宗春に対する旧来のイメージをくつがえす意欲作です。再評価の機運が高まる
尾張藩七代目藩主の徳川宗春というと、時代劇の「暴れん坊将軍」では、陰謀をめぐらせ天下を狙う悪役として登場します。また、規制強化・中央集権化・質素倹約による幕政の立て直しを推進した八代将軍徳川吉宗に逆らって開放経済政策を採り、一時的には尾張藩に繁栄をもたらしたものの、経済失政をとがめられて失脚されられた、という構図で語られてきたようです。続きを読む